アラサー婚活日記

ゆる〜く綴っていきます◎

100.再会男子 Part6

 

手を繋がれた夜から、なんだか心が落ち着かない。


「恋愛はお休み中」って言っていたはずの彼が、どうしてあんな自然に私の手を取ったんだろう。

 

 

その答えを探すように、また会うことになった。


今回は昼から飲もうという提案。

昼飲みなんて学生の頃以来で、ちょっとドキドキしながら集合した。

 

ビールで乾杯して、ゆるい空気のまま1軒目を出て、2軒目に移動する道。
また、ふいに手を繋がれた。今度は夜じゃなく、明るい昼間。

 

「なんで?」って、ちょっと冗談っぽく笑いながら聞いてみた。
すると彼は、ほんの少し間を置いてから「今は酔ってるから」って。

 

それってどういう意味なんだろう。
お酒の勢いに任せただけ?
それとも、本当の気持ちを隠すための言い訳?

 

「酔ってるから」って言葉の軽さとは裏腹に、その手はしっかりと私の手を握っていた。
気のせいかもしれないけれど、彼の指先からは迷いと温かさが混じったような感覚が伝わってきて、余計に心が揺れてしまう。

心の奥では「もし本気だったら?」なんて期待が膨らんでしまっていた。

 

そこまで深く聞くことができずに曖昧なまま…